もっとも多いアルツハイマー型認知症の症状とその原因

認知症の種類と原因:アルツハイマー型認知症

Alois Alzheimer
 Alois Alzheimer博士

 

この病気を発見したアロイス・アルツハイマー博士の名前から名付けられた病気です。

 

認知症の中でも代表的な疾患の1つです。日本には約200万人、全世界には2400万人いるといわれています。2020年には全世界で8000万人に達するといわれています。

 

認知症全体の40〜60%を占めており、これからもっとも対策が必要な認知症の1つです。

 

アルツハイマー病の進行と症状

 

発症年齢と呼び方

18歳〜39歳までに発症するもの :若年期認知症
40歳〜64歳までに発症するもの :初老期認知症
65歳以上に発症するもの :晩期発症型認知症

 

64歳までに発症する早期型アルツハイマー型認知症は遺伝による家族性アルツハイマー型認知症とされています。

 

アルツハイマー病の原因

 

いろいろな説がありますが、今最も有力なのは、ベータアミロイドというタンパク質やタウと呼ばれるタンパク質が脳の中に蓄積するためだといわれています。ベータアミロイドは塊なって蓄積するためその模様から老人斑ともいわれます。

 

Alois Alzheimer amiroid
アミロイドの塊によって斑点のようになっている(老人斑)

 

脳の中に多く蓄積すると、脳の神経にダメージを与えるため、機能の低下がおこります。

 

特に、海馬と呼ばれる記憶を担当している部分がダメージを受けやすいため、物忘れなどが多くなります。

 

最近では、ベータアミロイドやタウ蛋白が増加して、ある領域まで達すると、アルツハイマー病を発症することが分かってきています。

 

hipocampus

 

 

脳には膨大な数の神経が張り巡らされています。その神経同士は直接つながっておらず、わずかに離れています。その離れた部分は神経伝達物質と呼ばれる伝令役の成分が飛び出して情報を伝えてくれます。

 

neuron

 

アルツハイマー病では脳が受けたダメージによって神経伝達物資の1つであるアセチルコリンが減少することがわかっています。

 

伝令役の不足によって、情報がうまく伝わらず機能の低下につながっていると考えられています。

 

 

アルツハイマー病の病期

 

mamanayamaiicon

 

アルツハイマー型認知症にはいくつかの段階があります。

 

初期

発症する20年近く前からゆっくり進行していきます。ベータアミロイドやタウ蛋白がゆっくり蓄積していきます。この時点では症状がほとんどありません。

 

中期

発症の5年ほど前になると、軽度認知症(MCI)という時期にはいります。記憶に関係する海馬が萎縮し始めます。この時点ではまだ治療によって改善が見込まれます。

 

後期

そして、後期になるとアルツハイマー病を発症します。

 

 

 

ベータアミロイドやタウ蛋白が蓄積しても、海馬が影響を受けるまでには、少し時間があります。その間にアルツハイマー病と診断できれば、治療によって発症を遅らせたり、症状を弱くすることもできます。

 

現在はより早く、より正確な診断ができるように世界中の研究者が日々努力しています。

 

 

amiroid PET
(注)研究段階のため、まだ検査を受けることはできません

 

 

症状

 

物忘れ(記憶障害)

 

病期の進み具合によって、さまざまな症状となります。

 

初期の頃は、物忘れなどの記憶力の低下から始まります。多くの人は、「年のせい」としてしまうことが多いようです。

 

加齢による物忘れとアルツハイマー病によるもの忘れは特徴が違います。

 

加齢による物忘れ(いわゆるボケ)

 

夕食に何を食べたか思いだせない。一部を覚えていたり、後から思い出すことがある。

 

認知症(アルツハイマー病)による物忘れ

 

夕食を食べたことを覚えていない。後から思い出すことがない。

 

この違いは分かりますか?加齢による物忘れはヒントを出してあげれば思い出しすことができます。

 

しかし認知症は食べたこと自体覚えていないので、ヒントを出しても思い出すことはできません。忘れてしまったことを忘れている状態です。

 

自覚症状の無い物忘れも認知症の特徴です。

 

特にアルツハイマー病では、少し前のことを思い出せなくなります。(海馬は短期記憶をする場所だからです。)

 

小さい頃のことは覚えていても、昨日のことを覚えていないといった症状です。これも加齢による物忘れとの大きな違いです。

 

見当識障害

 

次に強く現れるのが、見当識障害です。自分がどこにいるのか、今何時なのか、方向などが分からなくなります。

 

見当識障害が強くなってくると、徘徊など症状が出るようになります。

 

また尿意や便意が分からなくなるため、失禁などが増えてきます。

 

失語、寝たきり

 

脳の萎縮が強くなってくると、言葉の意味を忘れだすため、失語となり会話ができなくなります(意味不明となる)。

 

次第に話したり、動きがゆっくりになり、最終的に寝たきりになります。

 

アルツハイマー病の治療

 

脳の神経が情報を伝える時に使う神経伝達物質(アセチルコリン)の減少を抑える薬が主に使われます。

 

これによって、ものを考えたり、覚えたり、話をしたりする力を維持することができます。また、精神状態の安定にも役立ちます。

 

しかし、多くの場合は短期間しか効果はありません(長期間使うと効果が弱くなります)。

 

しかし、早い段階で使うほど薬の効果がありますので、早期診断が非常に大切になります。

 

現在のところ、アルツハイマー病自体治す薬はありませんので、進行を抑える治療が中心となります。

 

 

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