若くてもなってしまう若年性認知症の症状と原因、治療法

若年性認知症の症状と原因、治療法

 

認知症は、高齢者だけの病気と思われがちですが、若い世代で発症してしまうことがあります。

 

64歳以下で発症した認知症は若年性認知症と呼ばれます。

 

極端に若い時に発症するケースもありますが、平均的な発症年齢は51歳とされており男性に多い傾向があります。

 

患者数は、約4万人(2009年調査)とされていますが、気づかずに過ごしていることもあり、実際にはもっと多いと言われています。

 

若年性認知症の症状

 

若年性認知症で最も多いのが脳血管性認知症(約40%)で次がアルツハイマー(約25%)です。

 

その他にはアルコールの多飲による脳萎縮、交通事故・スポーツ事故などによる脳の損傷が原因で認知症を発症することもあります。

 

主な症状は、もの忘れです。

 

仕事もプライベートもまだまだ現役の時期に発症するため、会議や大事な約束などを忘れてしまうことが多くなり、大きな問題となります。

 

若くして発症するため物忘れを、単なる疲れストレスうつ症状と解釈してしまい見逃される原因となります。

 

そのため正しい初期治療が行われず、症状が進んでから診断されるケースが多くなっています。若年でも認知症になるケースがあるという認識が必要です。

 

進行すると、高齢者の認知症と同じように、見当識障害(日付が分からなくなる、どこにいるか分からなくなる)や認知症の諸症状がでてきます。

 

若年性認知症のチェック

 

日常生活でこのような症状が無いかチェックしてみましょう・

 

・何度も同じことを聞いてしまう
・言いたいことがうまく相手に伝わらない
・いつも通っている道を間違えたり迷ってしまう
・TVや新聞、ニュースなどに無関心になる
・趣味をピタッとやめてしまう
・いつもしている料理の手順が分からなくなる
・外出しなくなり家にこもりがちになる

 

これらの症状は、認知症の症状として説明がつきます。

 

例えば、短期記憶の部分が障害を受けるため新しい記憶が難しくなり聞いたことをすぐに忘れてしまいます。(それに対して古い記憶は比較的残っています)

 

物事を順序だてることができなくなるため、話す順番や道順、料理の手順が分からなくなります。

 

ドーパミンの欠乏によって、やる気や興味が低下し、それまで熱心だった趣味やニュースなどに関心を示さなくなります。

 

似たような症状があったときは、単なる物忘れや加齢によるボケと判断せずに医療機関を受診しましょう。

 

若年性認知症の診断方法

 

高齢者の認知症の診断と同じ様に、問診、神経心理学的検査、画像検査などを中心に検査が行われ診断されます。

 

 

若年性認知症の問題点

 

発症の平均年齢が51歳である若年性認知症には高齢者の認知症にはない問題があります。

 

本人がショックを受ける

 

まだまだ人生これからというときに、発症してしまうことでショックを受けたり、残りの人生に対して悲観的になってします。

 

そのため、本人に告知をためらってしまい治療が遅れてしまうことがあります。

 

受け入れることができず、治療に非協力的となり症状が進行してしまう。

 

経済的な問題が起きる

 

働きざかりで発症してしまうことで、仕事を継続できなくなり経済的に困窮してしまう。

 

介護の負担の増加

 

症状が進んでしまい、介護が必要になったとき、まだ若い家族にとって大きな負担になる。また、自分の両親の介護などが困難になってしまう。

 

若年性認知症の予防

 

認知症を完全に予防する薬は、残念ながらまだ開発されていません。しかし、若年性認知症の最も多い原因は脳血管性認知症です。

 

日常生活で血管をケアする習慣を身につけておくことで少なくとも、脳血管性の認知症は予防することができます。

 

脳卒中の原因になりやすいコレステロールや血圧の異常がある人は早めに改善しておきましょう。

 

また、アルコールの多飲も脳の萎縮を引き起こし、認知症の原因となりますので注意が必要です。適度な飲酒に抑えておきましょう。

 

 

若年性認知症の寿命

 

若年性認知症に限ったことではありませんが、認知症は発症してから10〜15年位の余命といわれています。

 

認知症を完全に治す薬は、まだ発明・開発されていません。しかし、進行を遅らせる薬は発売され使われています。

 

大事なのは早期診断と早期の治療開始です。

 

もしかして?と思ったら、すぐに専門の医療機関を受診しましょう。

 

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