認知症症状を評価するMMSEテスト!神経心理学的検査とは何?

認知症の検査 : 神経心理学的検査(MMSE)による認知症診断

認知症を疑われる患者さんに対して神経心理学的検査が行われます。

 

主にに知識、見当識、記憶、計算などに関連する質問で作られており、
脳機能の低下を定量的(数値として)にとらえることができます。

 

神経心理学的検査には目的別にさまざまな種類がありますが、主なものを紹介します。

 

代表的な神経心理学的検査

  • WAIS-R(ウェクスラー成人知能検査)
  • MMSE(ミニメンタルステート検査)
  • 長谷川式知能評価スケール(HDS-R)
  • RCPM(レーブン色彩マトリックス検査)
  • 前頭葉機能・遂行機能検査・前頭葉機能検査(FAB)

 

ウェクスラー成人知能検査

 

16歳以上の成人を対象に作られた一般的な知能検査です。

 

この検査でIQ(知能指数)を測定することができます。

 

さまざまな問題から作られていて、知識、数唱、単語、算数、理解、類似に関する問題から言語性IQ(VIQ)、絵画完成、絵画配列、積木、模様合わせ、符号に関連する問題から動作性IQ(PIQ)が分かります。
この両方を合わせて総合IQ(TIQ)が算出されます。

 

非常に優れた知能検査ですが、すべてやるには2時間近くかかるため、認知症の患者さんにとっては辛い検査です。集中力が続かず最後までできない場合もあります。

 

認知症検査 MMSE(ミニメンタルステート検査)

 

wdog

 

世界中で使われている簡易認知症スケールです。11の質問で作られており、
短時間で終わるため患者さんの負担が少ない検査です。

 

見当識、記憶力、計算力、言語能力、図形能力などを評価することができます。(思考能力、感情に関する評価は除外されています)

 

30点満点中24点以上を正常、20点未満を中等度の知能低下、10点未満を高度な知能低下と評価します。

 

長谷川式認知評価スケール・改訂版(HDS-R)

 

日本で最も広く使われている簡易認知症スケールです。9つの質問で作られており、全般的な認知機能の評価をすることができます。

 

MMSE検査と同じくと所要時間が短いため患者さんにやさしい検査です。30点満点中20点未満を認知症の疑いありと評価します。

 

 

RCPM(レーブン色彩マトリックス検査)

 

非言語性の問題(言葉で答える問題ではない)で作られているのが特徴です。

 

標準図案の欠如部に合致するものを6つの選択図案の中から1つだけ被検者に選ばせる検査です。
(例としてあげられた図の一部が切り抜いてあり、その部分に相当する図を6つ中から選ぶといったような問題です)

 

自分で選ぶか「はい」「いいえ」の意思表示ができれば可能な検査ですので、
失語症など言語能力に問題がある人でも行うことができる検査です。

 

適用年齢は45歳からとされています。

 

15分程度で終わる検査であり、患者さんに負担とストレスをかけることなく推理能力(知的能力)を調べることができます。

 

問題は36問あり、次の目的別に3つのセットに分かれています。

 

セットA:連続した模様の同一性と変化についての理解
セットB: 個々の図の空間的に関連する全体としての理解
セットC: 空間的にあるいは論理的に関連する図の相似の変化についての理解

 

年齢ごとに平均点と比較して評価を行います

 年齢 : 平均値 : 標準偏差
  45-49  :  34.0  :  ±2.03
  50-59  :  34.2  :  ±2.13
  60-69  :  29.2  :  ±5.40
  70-79  :  26.9  :  ±5.40
  80-89  :  24.9  :  ±5.27

 

前頭葉機能・遂行機能検査・前頭葉機能検査(FAB: Frontal Assessment Battery at bedside)

 

FAB(ファブ)と呼ばれる前頭葉の機能をみる検査です。

 

6つの項目からなる面接形式で行われる検査です。

 

概念化 
例えば、りんごと梨は似ていますか?どこが似ていますか?などその人が持つものに対する概念表現を調べます。

 

知的柔軟性
 「い」から始まるものをできるだけたくさん言ってください。などある条件に対して柔軟に対応できるかを調べます。

 

行動プログラム
 自分の体の動かす順番を決めてその通りにできるか調べます。

 

反応の選択
 決まり通りに指運動ができるかを調べます。ルールを覚えてその通りにできるかを調べます。

 

Go/No-Go
 高度な判断能力があるか調べます

 

自主性
 ルールを守る抑制機能を調べます。

 

18点満点ですが、満点をとれない時は軽度の認知障害が疑われます。

 

神経心理学検査の利点

 

神経心理学検査は、静かな部屋で臨床心理士と一緒に行われます。

 

患者さんに負担をかけることなく、様々な角度から認知機能の低下の程度やその人独特の症状を捕らえることができます。

 

また点数化することで、客観的に評価でき、症状の改善や悪化の指標とすることもできるため、経過を見ていく上でもとても大切な検査です。

 

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